10/4米国株式市場は続伸。FRB積極利上げ緩むとの観測

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10/4(火)の株価

前日比(%)
日経平均26,92.21円+2.96
ダウ平均30,316.32ドル+2.80
S&P5003,790.93ドル+3.06
ナスダック11,176.41ドル+3.34
ラッセル20001,775.76ドル+3.91
米10年国債3.631-0.33
恐怖指数(VIX)29.07-1.03

4日の米国株式市場は3指数共に続伸。FRB積極利上げ緩むとの観測

4日の米国株式市場は3指数共に続伸する。

10月相場は好調なスタートを切り、9月に見られた急激な下落から反転している。この日発表の8月の米求人件数(JOLT求人)が予想以上に減少し、米労働市場のひっ迫が緩んでいることが示されたことで、FRBのタカ派姿勢も緩むのではとの期待も買い戻しを加速させた模様。

きょうは豪中銀が予想を下回る利上げを実施したことや、欧州市場でクレディスイスの信用不安が一服していることもセンチメントを高めているとの指摘も聞かれた。

市場からは、「S&P500は9月に9%超下落し、年初来で下落率が25%に達しっていた。売られ過ぎの感があった中で、さらに先週は、ファンド勢による四半期末のリバランスが活発に入った可能性がある。株式に対するセンチメントがすでに非常に弱まっているため、定期的なリバウンドは予想されることではあるが、市場は当面、主にインフレと政策金利に対する期待によって、不安定な状態が続くと思われる」との指摘が出ている。

ファンダメンタルズに何も変化はないとの指摘は依然として多く、リバウンド相場は一時的との見方は根強い。しかし、一部からはFRBの利上げサイクル終了への期待も台頭している模様。

株高と米国債利回り低下およびドル安は、市場参加者がFRBの利上げサイクル終了が可視化し始めていることを一部反映している可能性があるという。来年に到達が予想されている今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)に対する市場予想も先週の4.75%から4.39%程度に低下。今週末の米雇用統計、そして、来週の米消費者物価指数(CPI)が、その期待を高める内容であれば、巻き戻しが一気に加速する可能性があるという。

ほぼ全面高の中、IT・ハイテク株が上げを主導しているほか、銀行や産業、エネルギー株も買われている。9月の新車販売が好調だったことで、自動車株にも買いが強まる展開。

米求人件数、8月は14カ月ぶり低水準-コロナ禍初期以来の大幅減

  • 前月比111.7万件減の1005.3万件、市場予想は1108.8万件
  • 失業者1人に対する求人件数、約1.7件に減少-昨年11月以来の低水準

8月の米求人件数は予想以上に減少し、2021年6月以来、14カ月ぶりの低水準となった。減少幅は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来の大きさとなり、失業の急増を招くことなく労働需要を鈍化させたい米金融当局は、これを歓迎すべき兆候と捉える可能性がある。

8月の求人件数は前月比111万7000件減の1005万3000件ブルームバーグ調査のエコノミスト予想の中央値は1108万8000件全ての予想を下回った前月は1117万件(速報値1123万9000件)に下方修正

約110万件の減少幅は20年4月以来の大きさ。労働需要の鈍化と整合的で、消費傾向の変化や金利の急上昇、景気見通しの悪化を反映している。

求人件数は依然かなり高水準にあるものの、失業者1人に対する求人件数は約1.7件と、前月の約2件から減少。昨年11月以来の低水準となった。

ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「8月は失業者に対する求人件数の比率が急低下したが、通常そのような急低下はリセッション(景気後退)を示唆する。連邦公開市場委員会(FOMC)が11月の会合で0.75ポイントよりも0.5ポイントの利上げを実施する可能性が高まった。このペースで減少が続けば、労働市場は来年の早い時期までに大幅に鈍化し、FOMCには現在の引き締めサイクルを終了させる余地が生まれる」と指摘した。

8月の雇用者数は前月とほぼ同水準だったため、求人件数減少の一部は、企業が人員を補充するのではなく採用をやめたことを反映している。求人件数の減少が目立ったのは、ヘルスケアやその他サービスなどだった。

離職者数は約420万人と、前月から小幅に増加した。全雇用者に占める自発的離職者の割合である離職率は前月と同じ2.7%。レイオフの件数はなお歴史的な低水準にあるものの、21年3月以来の水準に増加した。

マスク氏、ツイッターに1株54.20ドルの買収案続行を提案-関係者

資産家イーロン・マスク氏は米ツイッターに対し、当初提示した1株当たり54.20ドルでの買収案の続行を提案した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

マスク氏が提案についてツイッターに書簡を送付したという。関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に語った。報道後、ツイッター株は売買停止となり、再開後に急伸。一時18%高となった。

マスク氏とツイッターにはコメントを求めて連絡を取ったが、これまで返答を得られていない。

マスク氏とツイッターは4月に買収案で合意したが、マスク氏はその後、ユーザーベースの規模や「ボット」と呼ばれる偽アカウントに関するツイッターからの情報提供が不正確だと主張。7月に買収合意を一方的に破棄した。それ以降、合意の履行を求めるツイッターとの間で法廷闘争に発展している。

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