10/13米国株式市場は急反発。CPI受けた売りから回復。

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10/13(木)の株価

前日比(%)
日経平均26,237.42円-0.60
ダウ平均30,038.72ドル+2.83
S&P5003,669.91ドル+2.60
ナスダック10,649.15ドル+2.23
ラッセル20001,728.41ドル+2.41
米10年国債3.952+1.33
恐怖指数(VIX)31.95-1.62

13日の米国株式市場は急反発。CPI受けた売りから回復。

13日の米国株式市場は、3指数共に急反発。

9月の米消費者物価指数(CPI)が強い内容を示し、株式市場には失望感が広がった。改めてFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容で、米CPIを受けて市場では、11月、12月の両FOMCで0.75%ポイント利上げを織り込む動きが見られている。

9月の米CPIは広範な分野で物価が上昇しており、特に住居費、食品、医療での伸びが目立った。FRBが注視している食品とエネルギーを除くコア指数も40年ぶりの高水準となっている。

米CPIの発表を前にショートポジションがかなり積み上がっていたのか、ストップを巻き込んで買い戻しが加速。市場も本日の米CPIの強さをある程度想定していたことでもあるのか、ひとまず悪材料出尽くし感が出たのかもしれない。

ただ、市場からは「今回の米CPIはインフレが根強い問題であることを示唆している。今後、FRBはインフレが冷え込む兆しが見えるまで利上げを継続し、金利を高く維持する必要がありそうだ」との指摘が出ていた。また、「多くの場合、いくつかの数字に明るい兆しを見出そうとするものだが、それがでいきない」との声も聞かれた。

銀行やエネルギー株、航空株に買い戻しが活発化したほか、その他のIT・ハイテク株を始めとした各セクターにも次第に買いが広がる展開。

9月の米コアCPI、40年ぶりの大きな伸び-大幅利上げに道筋

  • コアCPI前年同月比の上昇率は6.6%、予想6.5%-前月6.3%
  • 広範な分野で上昇-特に住居費、食品、医療で伸び目立つ

9月の米消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回り、40年ぶりの高水準となった。インフレ高進の定着を防ぐため、米金融当局に一段と積極的な利上げを迫る内容となった。

コアCPIは前年同月比6.6%上昇1982年以来の大きな伸びブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は6.5%上昇前月(6.3%上昇)から伸び加速前月比では0.6%上昇市場予想は0.4%上昇前月も0.6%上昇だった

総合CPIは前月比で0.4%上昇。市場予想は0.2%上昇。前年同月比では8.2%上昇。市場予想は8.1%上昇だった。

9月は広範な分野で上昇。発表資料は「多くの要因」の中でも特に住居費と食品、医療の指数の伸びが目立ったと記している。ガソリンと中古車は前月比で低下した。

7日に発表された9月の米雇用統計が堅調な内容だったことに加え、この日のCPI統計が予想を上回ったことを受け、次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で4会合連続の0.75ポイントの利上げが行われる公算が大きくなった。さらに、12月の会合でも同じ幅での利上げが実施されるとの観測も広がった。政策金利の来年のピーク水準に関する市場予想も引き上げられた。

9月は住居費が前月比0.7%上昇。8月も0.7%上昇だった。同項目はサービス分野で最大の構成要素で、CPI全体の約3分の1を占める。家賃と帰属家賃はいずれも前年同月比で6.7%上昇と、統計開始後最大の伸びを記録した。

食品価格は前月比0.8%上昇と、2カ月連続で同じ伸び率。前年同月比では11.2%上昇した。

中古車は前月比ベースで3カ月連続低下。ガソリンも低下したが、足元では再び上昇傾向にある。新車は引き続き上昇。航空券も前月比で上昇した。

ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、アナ・ウォン氏とアンドルー・ハズビー氏は「CPIが予想を上回ったことで、FOMCは12月会合で利上げ幅を0.5ポイントに減速させるのが困難になるだろう。最新の金利予測分布図(ドット・プロット)では、当局は年内最後の会合でのペース減速を示唆していた」と指摘した。

今回のCPI統計は、来月の米中間選挙前に入手できる最後のもので、議会の過半数維持を目指す民主党とバイデン大統領にとっては厳しい内容を突き付ける格好となった。辛うじて過半数議席を握っている民主党は、これまでの物価高騰を背景に既に苦戦が予想されている。

インフレは消費者の購買力を低下させている。別に発表された統計によれば、インフレ調整後の実質平均時給は9月に前年同月比3%減少。2021年4月からの減少局面が続いた。

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