50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
9/9(金)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 28,214.75円 | +0.53 |
ダウ平均 | 32,151.71ドル | +1.19 |
S&P500 | 4,067.36ドル | +1.53 |
ナスダック | 12,112.31ドル | +2.11 |
ラッセル2000 | 1,882.84ドル | +1.95 |
米10年国債 | 3.314 | -0.39 |
恐怖指数(VIX) | 22.79 | -0.82 |
9日の米国株式市場は3指数共に3日続伸。米CPI発表控え利益確定の動き
9日の米国株式市場は3指数共に3日続伸。
パウエルFRB議長は前日の講演でも引き続きタカ派姿勢を強調していたが、結局、米株式市場は上昇して終えていた。その動きを見て投資家の警戒ムードも一服しているのか、きょうは買い戻しが強まっている。
S&P500企業の株価収益率(PER)は過去10年間の平均値である17.2倍を下回る16.8倍で推移しており、魅力的なバリュエーションを指摘する向きもいるようだ。
市場では今月のFOMCでの0.75%ポイントの利上げ期待を高めており、それに伴いこのところ株式市場は不安定な動きとなっていた。依然ネガティブな見方は多く、「インフレと闘うためにFRBが何をしなければならないのか、市場はかなり過小評価している」との声も聞かれる。
「実質FF金利は歴史的なマイナスが続いている。つまり、FRBはまだ本気でインフレと闘えていないということで、投資家に強気に転じるべきとは言い難い」とも付け加えた。
ほぼ全面高の展開となる中、エネルギーや通信が買いをリードしているほか、IT・ハイテクや銀行も堅調。
ウォラーFRB理事、9月会合で再度の「大幅な利上げ」支持
- 物価が下方向に意味ある形で持続的に推移している証左は見られない
- 米金融当局は「少なくとも来年早期まで」利上げ継続へ-ウォラー氏
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は9日、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で「再度の大幅な」利上げを支持すると述べ、0.75ポイントの行動を支持することを示唆した。
ウォラー氏はオーストリア・ウィーンの高等研究所で講演し、「インフレはあまりにも高過ぎる水準にあり、インフレが下方向に意味ある形で持続的に推移しつつあるかどうか判断するのは時期尚早だ」と発言。「政策金利が明確に需要を抑制する水準になるよう、9月20-21日の次回会合で大幅な利上げを支持する」と述べた。発言は講演原稿に基づく。
「インフレに関する期待の持てるニュースは歓迎するが、それが当局の2%目標に達する軌道に沿って下方向に意味ある形で持続的に推移しているとの説得力ある証左はまだ見られない」と同氏は指摘。「コア価格の意味ある、かつ持続的な減速が見られるまで、金融政策引き締めで意義ある一段の措置を講じることを支持する」と話した。
その上で、「追加利上げの規模に関する将来の決定、およびこのサイクルにおける政策金利の行き先は、今後入手するデータとそれが経済活動や雇用、インフレに関して持つ意味合いによってのみ決まるべきだ」と語った。
同氏は米金融当局が「少なくとも来年の早期まで」利上げを続けるとの見通しを示した。
市場のムード「悲惨な状況」、米国株から約1.5兆円流出-BofA
- 流出額は過去11週間で最大-米国債など国債には資金流入
- インフレや戦争、金利上昇がリスク資産への向かい風
投資家は米国株からの資金引き揚げを急いでいると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストが指摘した。多数のリスクがある中、景気下降の可能性が高まっていることが背景にある。
同行が引用したEPFRグローバルのデータによると、米国の株式ファンドからは7日までの1週間に109億ドル(約1兆5000億円)が流出した。流出額は過去11週間で最大規模。テクノロジー株からの引き揚げが目立ち、18億ドルが流出した。世界の株式ファンドからは145億ドルが流出。一方、米国債など国債には61億ドルが流入した。
マイケル・ハートネット氏率いるストラテジストは投資家の株離れの要因について、インフレ高進やウクライナでの戦争、金利上昇を挙げた。こうした動きはボラティリティーやクレジットイベントを誘発しているとし、ドイツ2年債をスワップ市場でヘッジするために投資家が支払う金利が2008年6月のデータ集計開始以来の最高に達していることを例に挙げた。
米金融当局者らは今週もタカ派的な見解をあらためて表明しており、金融引き締めがリセッション(景気後退)を招くという投資家の懸念は和らいでいない。ただ、バリュエーションの低下を追い風に、S&P500種株価指数は週間ベースで4週ぶりの上昇となる見通しだ。
株式は債券に比べると持ちこたえているものの、月間ベースでは過去半年にわたって株式への資金純流入はみられていないと、BofAのストラテジストらは指摘。「債券はインフレを嫌い、株式はリセッションを嫌う」とし、リスクセンチメントは「悲惨な状況」だと続けた。
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