そもそも金の投資ってできるの
金(ゴールド)は、特性として他の金属と比べて経年劣化・腐食しにくいこと美しい光沢があるため、昔からリングやネックレスなどジュエリーや、金貨や金の延棒など資産として用いられてきた。
金は、現物資産として用いることができる。国際情勢の変化や災害時または戦争などで金の価格が変動する傾向がある。そのため、金を投資のポートフォリオに組込む投資家もいる。
金投資の種類
金貨・金地金
金地金(金の延棒)や金貨を現物で購入する。1gあたり7,375円(2021/12/24)で購入することができる。
現物購入のため、実際に金の延棒や金貨を手にすることができる。ただし、保管場所や防犯対策を行う必要がある。
純金積立
地金商や証券会社などで、毎月一定額の積立で始めることができます。1,000円から始められるお手軽さはある。手数料はかかるが保管や防犯対策しなくてすむ。
金先物取引
金を先物として取引する。将来の特定の時期に売買を約束して取引をする。レバレッジを使うことができるので少ない額で大きなリターンを得ることができる。しかし、リターンが大きい分リスクも大きくなる。
金ETF
ETF(上場投資信託)を使った投資法。ETFのため手数料が低く、証券会社によっては100円から投資することができる。ETFのため、取引のタイミングは価格を見ながら売買することができる。
金投資のメリット・デメリット
メリット
信用リスクがない
金は株式や債券などと異なり、物理的に実在し希少価値があります。また、腐食しにくく、金としての共通認識があり、世界で流通しているという特徴がある。
株式や債券などに投資する場合、国家や企業が破綻すれば、株式や債券の価値もなくなる。しかし、金はそのものが資産となる。
金には発行する機関がなく、存在そのものが価値となるためです。このように、信用リスクとは無縁で、安全性や信頼性に優れています。
インフレに強い
インフレは現金の価値が下がり、物自体の価値が上がります。そのため、金はモノであるため、インフレになると価値が上がる傾向がある。災害時や戦争、世界情勢の混乱時などにも上がる。
金は、「有事の金」とも呼ばれています。金の価格変動は比較的緩やかなため、大きく利益を得ることは難しいですが、トラブルの際には、守りの資産として活用できます。
価値基準が世界共通
金は世界共通で価値が認められており、他の資産と比較して換金しやすい利点もあります。
金は、世界に市場が開けているため、換金できるメリットがあります。
デメリット
配当や利子はない
配当や利子がない点は金投資のデメリットといえるでしょう。株式や投資信託であれば配当、不動産投資であれば家賃収入というインカムゲインがあります。
投資として安定しやすいのは「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があるものですが、金は利子や配当などがないため、保有しているだけでは利益を得ることができません。
管理する場合の費用とリスク
金地金などで購入する場合は、盗難や紛失リスク、または管理する費用がかかります。管理コストを考えると、投資信託や積立などの選択肢が良いとされる。
金ETFおすすめ
GLD:SPDR・ゴールドシェア
概要
基準価格:$168.970(米)
純資産総額:$56.494(十億米)
1年トータルリターン:-3.80%
総経費率:0.40%
2021/12/23現在
設定日:2004年11月18日 ティッカー:GLD
IAU:iシェアーズ・ゴールドトラスト
概要
基準価格:$34.4100(米)
純資産総額:$28.489(十億米)
1年トータルリターン:-3.67%
総経費率:0.25%
2021/12/23現在
設定日:2005年01月28日 ティッカー:IAU
GLDM:SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
概要
基準価格:$17.98(米)
純資産総額:$4.311(十億米)
1年トータルリターン:-3.59%
総経費率:0.18%
2021/12/23現在
設定日:2018年06月26日 ティッカー:GLDM
金ETFのポートフォリオの比重
金投資はあくまでもリスク分散の目的となります。コア・サテライトの考えでは、サテライトの部分となります。
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