金利上昇時は、金融銘柄の株価は上昇する
成長株や新規参入した銘柄などは、将来の業績が大きく伸びると期待されて株価が上昇していることが多い。5年後、10年後の方がより大きな利益を獲得できると見越して、株価が形成されている。
金利上昇により、期待値が薄れつつあります。
物価上昇により、10年後の貨幣価値は現在より低下します。100円だったものが、この先105円、110円と上がると、その時の100円という価値が95円、90円の価値となります。
更に、金利上昇の影響が加わると、将来の貨幣価値はより低下し、95円だったものが90円、90円だったものが85円の価値となります。
特に株価収益率(PER)が高い銘柄は金利上昇の影響を受けやすい。PERが高い銘柄は、1株当たりの益回りが低くなるため、金利が上昇するとリスク回避のため株価が下落調整に入る。
金利上昇によって、成長株の株価がより大きく売られていきます。
金融銘柄は金利上昇にはプラス
金融銘柄は、金利上昇にはプラスに働くといわれています。
銀行の収益源である貸付金の金利は、債券の長期金利が上昇すれば同じように上昇します。そのため、金利収入が増え、業績が向上し、それが株価上昇にもつながっていきます。
銀行は、短期金利で貸し付け、長期金利で運用することで、利ザヤが増え、収益の拡大となる。
景気がよくなれば貸し出しも増え、それだけ金利収入が増えるため銀行株は景気敏感株と同じような動きをすることが多いのです。
金融銘柄ETF
金融セクターは、銀行、投資銀行、資産運用会社などの金融業界の銘柄で構成されている。
VFH:バンガード社
概要
基準価格:$101.06(米)
純資産総額:$12.300(十億米)
1年トータルリターン:34.62%
総経費率:0.10%
配当利回り:2.02%
2022/01/07現在
設定日:2004年01月30日 ティッカー:VFH
組入上位銘柄
順位 | 名称 | 割合(%) |
1 | JPモルガンチェスアンドカンパニー | 9.14 |
2 | パークシャーハサウェイ | 7.06 |
3 | バンクオブアメリカ | 6.49 |
4 | ウェルズファーゴ | 3.78 |
5 | ブラックロック | 2.65 |
XLF:ステートストリート社
概要
基準価格:$41.17(米)
純資産総額:$48.871(十億米)
1年トータルリターン:35.44%
総経費率:0.12%
配当利回り:1.79%
2022/01/07現在
設定日:1998年12月22日 ティッカー:XLF
組入上位銘柄
順位 | 名称 | 割合(%) |
1 | パークシャーハサウェイ | 12.88 |
2 | JPモルガンチェスアンドカンパニー | 10.86 |
3 | バンクオブアメリカ | 7.79 |
4 | ウェルズファーゴ | 4.80 |
5 | モルガンスタンレー | 3.28 |
金融セクタは、長期金利と同じ動き
金融セクターVFH、XLFと米国10年国債(US10Y)のチャートと比較したものとなります。ほぼ同じ動きを示します。
金融セクターETFの買い方
金融セクターETFは、金利の動きや経済動向によって株価の値動きが変動する。長期でのポートフォリオのコアではなくサテライトとして短期購入していくことお勧めします。
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