3/2米国株式市場は反発。アトランタ連銀総裁が利上げ幅0.25%支持。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

3/2(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,498.87円-0.06
ダウ平均33,003.57ドル+1.05
S&P5003,981.35ドル+0.76
ナスダック11,462.98ドル+0.73
ラッセル20001,902.65ドル+0.22
米10年国債4.063+1.73
恐怖指数(VIX)19.59-0.99

2日の米国株式市場は、3指数共に反発。アトランタ連銀総裁が利上げ幅0.25%支持。

2日の米国株式市場は、3指数共に反発。

ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わっており、「夏の中盤から終盤までに利上げ休止あり得る」と述べたことに敏感に反応しているのかもしれない。同総裁は「3月は0.25%ポイントの利上げが好ましいが、支持するかはデータ次第」とも述べている。

序盤は米国債利回りの上昇を嫌気し、ナスダックは軟調に推移した。世界的なインフレ長期化への懸念が強まる中、この日のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)が予想を上回る数字となったことで米国債利回りが押し上げられた。この日発表の米新規失業保険申請件数が堅調な米労働市場を示したこともサポートした。金利上昇と負の相関関係が強い成長株が軟調に推移していた格好。

米国債は2年債のみならず、10年債および30年債も11月以来の4%台に上昇。

米国債利回り上昇、全ての年限で4%超-30年債も節目突破

  • 昨年10-12月の単位労働コスト、速報値から上方修正
  • 3日発表のISM非製造業指数も堅調なら一段の国債売りとの懸念

米国債市場では2日、全ての年限で利回りが4%を上回った。30年債利回りは昨年11月16日以降初めてこの水準に達し、他の年限と同じく節目を超えた。

朝方に発表された昨年10-12月(第4四半期)の米労働生産性指数(確定値)で、単位労働コストの伸びが速報段階から上向きに改定されたことを受け、全年限の利回りが一時、前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇した。

30年債利回りは一時、9bp上昇の4.04%。2月初旬時点では今年に入ってからの最低水準である3.5%だった。 

米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業総合景況指数で、仕入れ価格の指数が2カ月連続の上昇となったことから、3日に発表されるISM非製造業総合景況指数でも引き続き強い数字が示され、さらなる国債売りを招くとの懸念が強まった。

ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「ISM非製造業指数が堅調だった場合、全年限で利回りが一段と上昇するだろう」と指摘した。

2日はユーロ圏のコアインフレ率が2月に5.6%と前月の5.3%から加速し、過去最高を更新したことを受け、ユーロ圏国債の利回りが上昇。米国債利回りもそれに連れて取引序盤から上がっていた。 

米10年債利回りは1日に昨年11月以来の4%超となり、2日は一時4.09%近くまで上昇した。2年債利回りは昨年9月以降、4%を上回って推移。2日には一時4.94%と、2007年7月以来の高水準に達した。

コメント