7/25米国株式市場は小反発。ハイテク決算控えて取引膨らまず。

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7/25(月)の株価

前日比(%)
日経平均27,699.25円-0.77
ダウ平均31,900.04ドル-0.43
S&P5003,966.84ドル+0.13
ナスダック11,782.67ドル-0.43
ラッセル20001,817.77ドル+0.60
米10年国債2.803+1.65
恐怖指数(VIX)23.36+0.33

25日の米国株式市場は小反発。ナスダックはマイナス圏内。ハイテク決算を控えて取引膨らまず。

25日の米国株式市場は値動きの少ない展開となった。ダウ平均とS&P500指数はプラス圏内で小反発。ナスダック指数はマイナス圏内の小反落となった。

セクターでは、エネルギーセクターが好調。IT・ハイテク株は軟調に推移した。

今週は重要イベントが目白押しでFOMCやIT・ハイテクなど主要企業の決算が予定されている。特にIT株に関しては、先週のスナップ(SNAP)の失望的な決算で広告収入の行方が警戒されている。

一方、FOMCについては過去40年間で最も高いインフレに直面する中、FRBは積極引き締めに動いており、今回も前回同様に0.75%ポイントの利上げの見方が強い。市場では利上げによるリセッション(景気後退)への懸念も強まる中、市場は動向を注目している。市場からは、今回はFOMCメンバーの金利見通しや経済予測の発表が無く、パウエルFRB議長の会見が手掛かりとなるが、FRBが9月も0.75%ポイントの利上げに傾いているかどうかヒントを探る展開になるとの声も出ている。

また、第2四半期の米GDP速報値も発表される。市場ではプラス成長が予想されているが、一部からは第1四半期同様にマイナス成長との見方も出ている。その場合、テクニカル的な景気後退に陥ることになり警戒されている。

テスラ(TSLA)が9日ぶりに反落。同社は米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、2018年にマスクCEOが非公開化についてツイートしたことを巡り、SECから2度目の召喚状を受け取ったことを明らかにした。6月13日に召喚状を受け取ったという。

SIGAテクノロジーズ(SIGA)やトニックス・ファーマ(TNXP)などワクチン関連の一角に買いが強まっている。先週、世界保健機関(WHO)が、欧米を中心に感染拡大が続いている「サル痘」について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に相当すると宣言した。

サル痘ワクチンメーカー、24時間の緊急生産を検討-需要急増に対応

  • ババリアン・ノルディックの天然痘ワクチン、サル痘用に唯一承認
  • WHOはサル痘に関して公衆衛生上の緊急事態を宣言

デンマークのバイオ医薬品企業、ババリアン・ノルディックはサル痘用のワクチンを昼夜通して生産する態勢を整えつつある。世界保健機関(WHO)がサル痘に関して最高度の警戒である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、急増するワクチン需要に対応する。同社の天然痘ワクチン「インバネックス」は、サル痘用のワクチンとして唯一承認を受けている。

サル痘はわずか数カ月の間に70カ国余り、約1万6000人に感染が広がっている。ババリアンの投資家向け広報(IR)責任者、ロルフ・サス・ソレンセン氏は「需要がどれだけ増えようと、当社は自社のリソースを活用し応えていく考えだ」とし、「極めて単純明快な解決策の一つは、生産施設を夜間も稼働させ、シフトに入る従業員を増やすことだ」と述べた。

ババリアンの生産能力は現在年間3000万回分で、これまで各国政府からの注文には全て応じている。ソレンセン氏は夜間シフトの追加などで生産能力は年間3000万回分を上回るとしつつ、具体的な生産数量については言及を避けた。

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