6/2米国株式市場は3日ぶりの反発。ハイテク株買い戻し強まる。

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6/2(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,413.88円-0.16
ダウ平均32,248.28ドル+1.33
S&P5004,176.82ドル+1.84
ナスダック12,316.90ドル+2.69
ラッセル20001,897.67ドル+2.31
米10年国債2.911-0.19
恐怖指数(VIX)24.72-3.78

6月2日の米国株式市場は3指数共に反発。民間雇用者数の伸びが頭打ち賃金上昇落ち着くか。

2日の米国株式市場は、3指数共に3日日ぶりの反発となった。

マイクロソフト(MSFT)が取引開始前に4-6月期(第4四半期)のガイダンスを公表し、1株利益および売上高の見通しを下方修正したことが圧迫した。しかし、IT・ハイテク株中心に売りを強める動きはなく、次第に買い戻しが広がる展開となった。IT・ハイテク株の中でも半導体に買い戻しが強まった。

序盤に売りが先行したマイクロソフトもプラス圏に浮上した。業績予想の下方修正を受け、株価は一時4%近く下げたが、終了時は前日比の0.8%高。

ここ数日、上昇しても上値を維持できない半面、下値では押し目買いに支えられ底堅さも見せている。市場にも迷いが出ているようで、次の手掛かりを探りたい雰囲気も出ている。

高インフレはしばらく収まりそうになく、FRBの積極利上げへの期待感は根強い。一方、リセッション(景気後退)への懸念はあるものの、足元の景気は力強さを維持している状況。その意味では明日の米雇用統計に市場がどう反応するか注目される。非農業部門雇用者数(NFP)は前月比32.5万人増と前回よりは伸びが緩むと見込まれているものの、失業率は3.5%まで低下し、平均時給は前月比0.4%の上昇が見込まれている。NFPの伸び鈍化は労働需要の軟化というよりも、労働供給が制限された結果であることが強調されそうだ。

きょうはブレイナードFRB副議長の発言が伝わり、副議長は「9月の利上げ休止は非常に想定しにくい」と述べた。発言が伝わった直後は株式市場も売りの反応を強めたものの、一時的な動きに留まっている。

米ADP民間雇用者数、予想大きく下回る-回復局面で最低の伸び

  • 5月の米民間雇用者数は12万8000人増-予想中央値は30万人増
  • 従業員数50人未満の小規模企業の雇用者数は9万1000人減

ADPリサーチ・インスティテュートが発表した5月の米民間雇用者数は市場予想を大きく下回り、新型コロナウイルス禍からの回復が始まって以降で最も低い伸びにとどまった。

今回の統計は、労働力が限られる中で企業が引き続き人材確保に苦戦していることを示唆している。ただインフレ高進と貯蓄率の低下が重なり、今後数カ月で労働者の雇用市場復帰が増える可能性はある。

米金融当局にとっては朗報となる。当局は労働参加の拡大が労働力需要を冷やし、ひいては賃金の伸び鈍化とインフレ減速につながることを期待している。

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