4/27米国株式市場は小反発。景気後退への懸念強く上値重い。

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4/27(水)の株価

前日比(%)
日経平均26,386.63円-1.17
ダウ平均33,301.93ドル+0.19
S&P5004,183.96ドル+0.21
ナスダック12,488.93ドル-0.01
ラッセル20001,884.03ドル-0.34
米10年国債2.828+3.59
恐怖指数(VIX)31.60-5.73

4月27日の米国株式市場は3指数共に前日比と変わらず。買い戻しも押し戻される状況。

S&P500MAP

27日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500指数は小反発でプラス圏内。ナスダック指数はマイナス圏内で終了する。

市場は、前日の株価急落から、きょうは値ごろ感の買い戻しが入った。景気後退への懸念は依然として根強く上値は重く、途中からは押し戻される状況となる。

中国政府が、インフラ建設を強化する方針を明らかにしたことも買戻しのセンチメントを後押したようだ。中国政府は複数分野でのプロジェクト強化および促進を決定。空港などの輸送ハブ、エネルギーや水資源のプロジェクトなどが含まれる。

決算ではマイクロソフト(MSFT)とビザ(V)がポジティブな反応を示した一方、アルファベット(GOOG)、テキサスインス・ツルメンツ(TI)(TXN)は冴えない反応となった。マイクロソフトはクラウドサービスの需要が堅調に伸び、アジュールが第2四半期と同様の46%の伸びを記録した。ビザは堅調な旅行需要に支えられ、1株利益、営業収益とも予想を上回った。

 メタ・プラットフォームズ(FB)は27日、第1・四半期の1日当たりアクティブユーザーが19億6000万人になったことを明らかにした。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の19億5000万人を上回った。株価は時間外取引で13%上昇した。

半導体のクアルコム(QCOM)が引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表しており、1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。

なお、これまでに決算を発表したS&P500企業134社のうち、80.6%が予想を上回る利益を計上。

市場からは、予想を上回る決算はまだ報われている。ただ、米10年債が2.8%を試す中で、成長とバリュエーションには大きな疑問があるとしている。

アルファベット(GOOG)が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、YouTubeの売上高が予想を下回ったことが失望感を強めた模様。

テキサスインス・ツルメンツ(TI)(TXN)が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、半導体需要がピークに達したとの懸念が強まった。

GM(GM)が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、通期のガイダンスで1株利益の見通しを上方修正した。半導体不足が改善しており、それに乗じて生産を拡大し、販売の改善を期待している。

ボーイング(BA)が大幅安となりダウ平均を圧迫。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益が予想以上の赤字となったほか、売上高とも予想を下回った。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字も予想以上となり、キャッシュ喪失が顕著となっている。

ネット証券のロビンフッド・マーケッツ(HOOD)が下落。昨年末時点で約3800人だった社員全体の9%を削減すると発表。

玩具のマテル(MAT)が大幅高。身売りの可能性を巡り少なくとも投資会社2社と予備交渉を進めていると伝わった。

電気自動車(EV)のルーシッド(LCID)が上昇。サウジアラビア政府が10年間で最大10万台のEVを購入することで合意したと発表。

メキシコ料理のファストフードを手掛けるチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。

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