2/10米国株式市場は大幅下落。10年国債2%突入。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

2/10(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,696.08円+0.42
ダウ平均35,241.59ドル-1.47
S&P5004,504.08ドル-1.81
ナスダック14,185.64ドル-2.10
ラッセル20002,051.16ドル-1.55
米10年国債2.035+4.96
恐怖指数(VIX)23.91+19.79

10日の米国株式市場は3指数共に大幅下落。インフレ上昇のため利上げペースを加速する発言に市場が反応。

S&P500MAP

10日の米国株式市場、3指数共に大幅下落で終了する展開となった。米国債利回りも上昇し、10年債が2%台まで上昇する中、消費者物価指数(CPI)の発表があった。CPIは前年比7.5%と予想を上回る強い内容となり、インフレ長期化への警戒感とFRBの利上げ期待が一層強まった。

FOMCメンバーのブラード・セントルイス連銀総裁の発言をきっかけに更に売りが加速した。米消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことを受けて、ブラード総裁は「0.5%の大幅利上げと7月1日までの1%までの政策金利引き上げを支持する」と述べた。同総裁はFOMCメンバーの中でもタカ派の急先鋒となっている。

銀行やエネルギーなど景気循環株への押し目買いが活発に入り、プラスになっている銘柄もある。きょうも取引開始前までにディズニー(DIS)やコカ-コーラ(KO)など大手企業の決算が発表になっていたが、好調な内容が多く、足元の決算への安心感が下値をサポートしていたようだ。ただ、ブラード総裁の発言で、一気に失速した格好。IT・ハイテク銘柄は、大きく売られナスダック指数は、2%の下落となった。

今後の動き

市場が、動く材料としては、来週の16日に1月のFOMC議事要旨が発表される。その中に利上げの時期や利上げ幅、バランスシート縮小時期などの議論の内容が注目されている。

10年国債利回りが2%を超えている。金利上昇やインフレに強い銘柄は買いが入っているが、今後は、乱高下の大きい難しい相場となる。しかし長期投資での投資信託は、通常通りに行っていく。

コメント