ダウ平均続落。金融銘柄の決算発表不振が原因。

経済ニュース相場分析

1/14(金)の株価

前日比(%)
日経平均28,124.28円-1.28
ダウ平均35,911.81ドル-0.56
S&P5004,662.85ドル+0.08
ナスダック14,893.75ドル+0.59
ラッセル20002,162.45ドル+0.14
米10年国債1.793+5.43
恐怖指数(VIX)19.19-5.51

14日米株式市場は、ダウ平均続落。他の指数はプラス圏内で取引終了。

S&P500MAP

14日の株式市場は、ダウ平均は続落、S&P500とナスダック指数はプラス圏内で終了した。

金融大手JPモルガン(JPM)の決算は、トレーディング収益が期待外れとなった終了時は6%超の下げとなる。同業のゴールドマンサックスがやアメリカン・エキスプレス(AXP)なども大きく下げた。このため、寄り付きから大きく下げたのがダウ平均となる。

昨日2.5%安と大きく値を落としたナスダックは、大型ハイテク銘柄の買い戻しが入り前日終値を挟んでの振幅を経て、プラス圏推移となっている。

今後の動き 

昨年発表された12月の米小売売上高は10カ月ぶりの大きな減少率となった。新型コロナウイルスの感染が広がる中でインフレも高進し、消費への逆風が強まったことが示された。

米商務省が14日発表した昨年12月の小売売上高は前月比1.9%減少した。11月の0.2%増からマイナスに転じ、10カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。

ホリデーショッピングの時期である12月は通常、小売売上高が堅調だが、昨年はギフト配送の遅れへの懸念から多くの消費者が例年より買い物を前倒しした。

12月は13カテゴリーのうち10のカテゴリーが減少した。電子商取引を含む無店舗小売りは前月比8.7%減と、特に落ち込みが目立った。

百貨店は7%減少。11月は5.5%減だった。家具や電子機器、スポーツ用品などの店舗も売り上げが落ちた。

この統計で唯一のサービス分野である飲食店の売上高は0.8%減。11月は増加していた。

自動車の販売は0.4%減少。半導体や部品の不足で生産に影響が生じたことを反映して、ディーラーに納入される車が減り、買い手の選択肢も狭まった。

ガソリンと自動車を除いたベースでは、小売売上高は前月比で2.5%減った。

国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は前月比3.1%減と、昨年2月以来の大幅減となった。

2021年通年では、小売売上高は前年比19%余り増えて底堅さを示した。

本日のニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.63対1の比率で上回った。ナスダックでは1.19対1で値下がり銘柄数が多かった。

ハイテク株など安くなったところを押し目買いする動きが多くみられている。長期金利と恐怖指数の動きを注目していく。

おまけ 1/17(月)米国株式市場 休場

1/17(月)米国株式市場は、マーティン・ルーサー・キング牧師生誕祭で休場です。

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