2日連続パウエル議長発言で株式相場下落

経済ニュース相場分析

12/1(水)の株価

前日比(%)
日経平均27,935.62円+0.41
ダウ平均34,021.61ドル-1.34
S&P5004,512.91ドル-1.18
ナスダック15,254.05ドル-1.83
ラッセル20002,147.42ドル-2.34
米10年国債1.417-1.64
恐怖指数(VIX)32.39+18.98

インフレ加速懸念、オミクロン感染者増加による株式相場2日連続下落

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、インフレ高進が根強く続くリスクは「明らかに高まった」とし、そうした状況に対応するため金融政策を調整していくと発表された。

パウエル議長はこの日の証言で、「現在起きているインフレはなお、明らかにパンデミック関連の要素が関係している」と指摘。「ただ、それが経済のより多くの分野に広がっていることも指摘したい。インフレ高進が根強く続くリスクは明らかに高まったと考えている」と述べた。

その上で、「物価安定は金融当局の2大責務の一つであり、もう一つは最大限の雇用確保だ」とし、「現在のようにこれら2つの責務が対立してしまうような状況では、両者のバランスをしっかり取っていく必要がある。現在起きている高インフレが定着しないよう、当局として手段を講じていくことを約束したい」と語った。

今月14日に開催するFOMC会合で、テーパリングの縮小ペース加速を決定する可能性が濃厚となってきている。

パウエル氏の発表後、1日の株式相場は2日連続でダウ平均、S&P500、ナスダック、ラッセル2000の4指数下落の展開となった。

今後の動き

引用:TradingView
引用:TradingView

S&P500は、移動平均線50日より下がり100日まで近づこうとしている。100日がレジスタンス抵抗線になるか更に下がるか注目していきたい。恐怖指数VIXは、30を超えていているため買いはまだ待ちになります。

オミクロンの変異株への不安感は、治療方法が確立までは払拭できない。引き続き世界全体が落ち着くまでは状況を見ていく。

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