12日の注目経済指標、消費者物価指数(CPI)

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消費者物価指数(CPI)

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消費者物価指数(CPI)とは

消費者物価指数(Consumer Price Index)とは、米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。また、国民の生活水準を示す指標のひとつとも言えます。米国のインフレ率を分析するための最重要指標です。

インフレをコントロールするは中央銀行の仕事

中央銀行は、経済活動のペースを調節することによって、インフレをコントロールしようとしています。一般的に、中央銀行は、短期金利の調整を通じて、経済活動に影響を与えることが出来るとされています。
短期金利が引き下げられると、市中銀行は中央銀行からの借入や銀行間借入を増やし、経済における通貨供給量が拡大します。そして市中銀行は企業や消費者に対する融資を拡大し、これが消費および経済活動を刺激します。経済活動が活発になるにつれ、インフレ率も上昇することが一般的です。また、短期金利を引き上げられた場合には、逆の効果が発生します。すなわち、短期金利が上昇すると、経済主体は借入に消極的になり、通貨供給量が減少して経済活動は停滞し、インフレ率が低下します。
中央銀行による通貨供給量管理は「金融政策」のひとつです。短期金利の引き上げや引き下げは、金融政策の実践手段として最も一般的な手法です。

インフレ率を2-3%に抑えるのを目標としている。

3月の消費者物価指数(CPI)は8%を超える予想

3月の消費者物価指数(CPI)の予想は8.4%と8%を超える予想となっている。なぜ、これほど高いインフレになっている理由は、新型コロナのパンデミックによる供給側の混乱などにより、需給ギャップが特に大きくなっているからである。

コロナショックからの雇用回復のため、米連邦準備制度理事会(FRB)は、政策金利をゼロに引き下げ、量的緩和(QE)政策を実施する。中央銀行が新規発行するお金で国債などの金融資産を購入する政策を実施して、経済の活性化に努めた。

しかし、新型コロナの変異株などパンデミックが拡大が収束することがなく、政策ゼロ金利、量的緩和(QE)政策を続けたため、インフレは一過性のものではなく高インフレとなる。

今後の予想

前回2月分が前年比+7.9%まで上昇し、1982年以来約40年ぶりとなる高い伸びを示した米消費者物価指数。1月分まで同様、ガソリン価格の上昇が目立ち、前年比+38.0%となって、全体を支える形となりました。エネルギーの上昇については、ピークアウトが期待されていたところに、ロシアによるウクライナ侵攻での価格高騰があり、大きな上昇傾向が続いた。ロシアによるウクライナ侵攻は2月下旬で、前回の数字には一部しか反映されていません。エネルギー価格の高騰と、それに伴う輸送コストなどの上昇に伴うその他物品の価格上昇の影響が、3月分の結果により大きく反映されることを考えると、予想前後の数字は十分に見込まれるところです。

こうした状況が米FRBのタカ派姿勢につながっています。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利上げおよび量的引締め(QT)、FOMC毎の大幅利上げも期待されている。

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